ミンコタアイパイロット、ミンコタ部品販売の専門店EASTLAND MARINE Ltd.,Co.

 


コントロールボードの防水配線


『防水熱圧縮チューブ』とは、一般的な熱圧縮チューブと異なり、加熱した際に内側に接着剤が出て、収縮作用と接着作用の双方により、強力に配線接続箇所を防水可能にするチューブです。

コントロールボードの交換は、手順自体は非常に簡単ですが、水切り襟(防水カラー)を割らない様、細心の注意が必要です。水切り襟(防水カラー)を割ってしまうと、その部分の修復は出来ませんので要注意です。

ここでは防水熱圧縮チューブを外す方法と、取り付ける方法を説明します。
 
該当モデル ULTERRA
TERROVA
POWER DRIVE(写真のモデル)
 
必要工具 分解時:プラスドライバー、電子部品用小型ニッパー
組立時:プラスドライバー、ヒートドライヤー、防水チューブ切断用ハサミ
 
必要部品 組立時:防水熱圧縮チューブ

当店で本体購入された場合、保証期間中にご自身で作業を施された場合、保証対象外となりますので、御注意下さい。

組付け時は、配線間違えをしない様、十分ご注意下さい

 
1.防水熱圧縮チューブの除去方法

01)コントロールボードを外す

ベースユニットのサイドカバー、センターカバーを外し、コントロールボード左側面のスクリュー2本を外す。

 
02)刃先をケーブルとチューブの間に挿し込む

写真の様に小型ニッパーの丸い側をケーブルに当て、刃先をケーブル被覆とチューブの間に入れます。

03)防水チューブの切り取り

チューブが膨らんでいる部分(径が変わる部分)の手前で切り取りを止めます。

04)水切り襟(防水カラー)部分の確認(拡大写真)

写真下側の水切り襟が写真中央のチューブ内部にも有りますこれを誤って切ってしまわない様に注意して作業します
 
05)水切り襟部分のチューブ除去
 
水切り襟部分は、表面をニッパーで極薄く掬う(表面の皮だけ抓む)イメージで取り除きます。水切り襟にはニッパーの刃が直接触れない様に作業します。円周の2/3程を剥がせば、あとはケーブルごと引き抜けば外れます。
 


2.防水熱圧縮チューブの施工方法


01)防水チューブの取り付け方法

ケーブルに防水熱圧縮チューブを通し、コントロールボードの端子に挿し込みます。
 
02)防水チューブの加熱

ヒートドライヤーで最初にチューブの根元側を加熱します。写真の様に、なるべくコントロールボードに熱風を当てぬ様な角度で行って下さい。熱風の流れ込みにより、樹脂パーツ類(サイドカバー、センターカバーなど)を溶かさぬ様、十分注意して下さい。
 
03)チューブ根元側の加熱(収縮&接着)

この様に根元側を先に接着させます。最初から全体を加熱してしまうと、収縮作用により、チューブが抜ける方向にズレてしまう為です。
 
04)チューブ全体の加熱

根元の収縮&接着が確認出来たら全体を加熱して収縮&接着させます。
 
)小径ケーブルの場合

小径ケーブルで、チューブの収縮率では余ってしまう場合、片側に寄せて指で抓むか、ペンチなどで軽く挟んで接着させます。


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