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スポットロックの使い方(iPilot BT 2017-2023)

この解説ページは、アイパイロットBLUETOOTH型(以下、『アイパイロットBT』又は『BT型』と記す)を中心とした解説です。旧型(Non-BT型)とは内容が異なります。BLUETOOTH型、Non-BT初期型、Non-BT後期型の見分け方はコチラ

アイパイロットリモコン操作の詳細はアイパイロットリモコン取扱説明書をご参照下さい。


まず、スポットロックに関してBT型とNon-BT型でポイント記録の方法が大きく異なります。
  ポイント一時記録 ポイント登録 ジョグ機能
アイパイロット
BLUETOOTH型
Temporaryモード有
(一時記録モード)
16箇所
SL01〜SL16

要ヘディングセンサー
アイパイロットNon-BT型後期
×
(ポイント登録を使用)
6箇所
A〜F
×
アイパイロットNon-BT型初期 ×
(ポイント登録を使用)
3箇所
A〜C
×

新規ポイント開拓や、移動中に良いポイントを発見した場合など、一時的に釣りをしてみたい場所では簡易的なTemporaryモード(一時記録モード)を使用します。

一方、毎回行く様なお気に入りポイントの場合に関しては、16箇所迄ポイント登録が可能です。


ここでは、アイパイロットBTのスポットロックの使い方を解説します。BT型アイパイロットは、安全機構付きの為、Deploy状態(モーターを水中におろしたポジション)でのみスポットロック操作が可能です。
 
1.Temporary Spot Lock(一時スポットロック)

Temporaryは、『一時的な』という意味です。つまりテンポラリースポットロックとは『一時スポットロック』です。このページのみ本来の英語表記にしたのは、液晶表示の略称【SL-tmp】と合わせる為です。
 
操作法は簡単です。

使用するボタンは、イラスト内の着色された錨マークのみです。

【ポイント到着後の操作】
1)モーターをDeployする。(モーターを下ろす)
2)錨ボタンを押す。
3)錨マークの下にSL-tmpが表示されます。

注意事項 : Deploy状態で船外機等の動力で移動しないで下さい。
 
2.Spot Lock Memory(ポイント登録)
 
 
使用法は途中まで前掲1のスポットロックと同じです。

使用するボタンは、イラスト内の着色されたボタン群です。

【ポイント到着後の操作】
1)モーターをDeployする。(モーターを下ろす)
2)錨ボタンを押す。
3)錨マークの下にSL-tmpが表示されます。(写真は前掲1参照)

【この場所をお気に入りに入れる場合の操作】
4)上下ボタンを押して液晶左下に【SAVE】を表示させる。
5)液晶にSL01〜SL16がリスト表示されます。(写真参照)
6)上下ボタンで任意のチャンネル(SL01〜SL16)を選択する。
7)ソフトキー左又は決定ボタン『V』を押して記録完了。

注意事項 : Deploy状態で船外機等の動力で移動しないで下さい。
 
3.Spot Lock Memory(ポイント呼び出し)
 
操作はGoToボタンを使う事以外は、前掲2の呼び出しと同じです。

使用するボタンは、イラスト内の着色されたボタン群です。

【ポイント到着後の操作】
1)モーターをDeployする。(モーターを下ろす)
2)錨GoToボタンを押す。
3)液晶にSpotLocksの地点一覧が表示されます。
4)上下ボタンを押してポイントを選ぶ。
5)決定ボタン『V』を押して記録完了。
6)スポットロックが開始されます。

【補足】
複数のポイントが登録されている場合、複数表示されます。この場合の表示される順序は、SL01-SL16の順では無く、現在地からの近い順となります。

←現在地付近に登録ポイントが無い場合の表示
 Not Spot-Lock In Range(付近にポイント無し)

注意事項 : Deploy状態で船外機等の動力で移動しないで下さい。
 
4.Spot Lockの便利な使い方

前掲(2)で記録した【SL01】〜【SL16】のポイント名を、GPS魚探のポイント名に登録します。

こうする事で、いつものお気に入りポイントに到着した際、GPS魚探のポイント名が【SL01】〜【SL16】になっていれば、アイパイロットリモコンでそれらを呼び出す事が可能です。

アイパイロット側のポイント名は編集出来ない為、この様にGPS魚探側を編集する訳です。

写真は当店のボートの魚探の場合です。

 
5.船尾の向きをコントロール(船外機艇の場合のみ)

糸の流れる方向と、船体の向きがクロスしてしまう時や、ゲスト等2名以上での釣りで、オマツリし易い場合、船外機の向きを左右へ目一杯切ってみましょう。潮流の方向によっては船外機のスケグが流れに同調し、釣りのし易い向きに変わる場合が有ります。



海面より上にある船体は風の影響で船尾が風下へ流れます。
海面より下にある船体は潮流の影響で船尾が潮下へ流れます。
これら2つの強さにより、効果が出易い時と出にくい時が有ります。是非、お試し下さい!

*あくまでも船外機は停止中、又は、アイドリングで使用します。

 
6.ラインが流れて釣りにならない時はどうする?!

スポットロックは定点維持機能です。風の強弱に合わせて一定のポイントをキープしてくれます。

一方潮流はあらゆる方角へ流れが出来る為、風との方角関係によっては、非常に釣りが難しくなってしまいます。船は定点維持なのに、潮が速ければ釣りがしにくい(いや、出来ない)のは当たり前です。

 

潮流が速く、釣りがしにくい時は、釣り糸の流れる方向に合わせてボートを流しながら釣りをします。風向きによっては、必ずしも成立する釣りでは有りませんが、弱風であったり、潮流と風向きの関係によっては、成立させる事が出来る可能性が高くなります。

この流し釣りに関しては、スポットロックではなくアドバンストオートパイロットを使用します。

詳しくは、アドバンストオートパイロット(応用編)の『釣り糸に合わせたボートコントロール』をご覧下さい!
 

以上、アイパイロットBTのスポットロックの使用法の説明でした。
 

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