ミンコタアイパイロット、ミンコタ部品販売の専門店EASTLAND MARINE Ltd.,Co.

 

オートパイロットが上手く使えない?!
 
このページは、2017年以降のBLUETOOTH搭載アイパイロットユニットの【オートパイロット】に関する説明です。

文中では下記略号を使用する場合が有ります。
IPユニット : アイパイロットユニット
AAP : アドバンストオートパイロット
HDSS : ヘディングセンサー
BT : BLUETOOTH
Non-BT : 非BLUETOOTH

アイパイロット搭載機種は2017年秋にビッグマイナーチェンジが行われ、BLUETOOTH仕様へと進化しました。故障がしにくくなった事、細かな設定が出来る様になった事、ヘディングセンサーが装備可能になった事など、多数の改良点が有りますが、逆にこの進化により、下記の様なお問合せを頂く様になりました。
 

問合せ例1『APが思い通りに動かない、故障している様だ』

 

問合せ例2『流し釣りで全然違う方向を向いてしまう』

 

問合せ例3『APで設定した方角と全然違う方をヘッドが向いてしまう』

 

問合せ例4『旧型Non-BTモデルでは使えたのに新型BTモデルでは上手く使えない』

 
 
1.超正確AAPのデメリットかも?!


アイパイロットユニットが進化し、ヘディングセンサーが装備され、アイパイロットは、物凄い進化を遂げました。

特にオートパイロット機能に関しては、【超正確なAAP】と記す様に、GPS魚探のマップ上で、航跡記録を確認しても、定規で引いた様な正確なライントレースが出来る様になりました。(従来は時間と距離に比例して方角ズレが発生)

しかしながら、その超正確なライントレースが、かえって釣り方によってはデメリットになるケースも発生します。?

下図の様に、風と潮流の向き、強さの組み合わせにより、オートパイロットの速力設定によっては、設定したトレースラインを逸脱してしまう事が有ります。

【超正確なAAP】は、逸脱すると、元のトレースすべきラインへ必死で戻ろうと、風上では無く、トレースラインの方角を目指してヘッドユニットが動いてしまいます。これは故障では無く、【超正確なAAP】の特徴です。

旧型BTモデルや、BT型でもヘディングセンサー無しの場合、逸脱しても、ライントレースには拘らず、『何となく設定した方角』を目指す【曖昧なAAP】として動作します。




イラストの動作解説
A点:任意の方角でAPを起動。(【流され釣り】のトレースラインは黄色点線)
B点:風を受けて、トレースラインから逸脱。
C点:速力設定が風に負けてしまい、なかなか戻れない状況。
D〜E点:トレースラインに戻る為、A点で設定した方位(右上方向)とは異なる方位を向く。

図中のB〜Eの様に逸脱しても人間は大海原では感じる事が出来ません。むしろ、アイパイロットのヘッドユニットは、リモコンで指定したトレースラインから逸脱している為、元のトレースラインへ戻る為に真横を向きます。これを『APがおかしい』『アイパイロットが壊れた』と錯覚してしまう訳です。

非常に優れたヘディングセンサーですが、逆にこれが超正確過ぎて、状況によっては、オートパイロットのデメリットにもなってしまう訳です。

人間:「もっとテキトウでいいから、アッチの方を向いてよ!」
IP:「そう言われましても仕事なもんで・・・」
こんな会話が聞こえて来そうですね。

 

2.曖昧AAP派は試してみよう!

ちょっと爆弾発言ですが、下記釣りスタイルに該当する方は、ヘディングセンサーを一時的にOffに出来る様、スイッチ付けちゃいましょう!
 
・完璧なライントレースは不要。
・特定の根を狙って通過するライントレースでは無い
・広範囲に点在するポイントを広く釣りたい
・特定のポイントに拘らず風に船を立てて広範囲を釣りたい
・ポイントよりもラインが真っすぐ落ちる様にボートを流せれば良い

前掲の様な釣りスタイルに当てはまる方は、もしかして、【曖昧なAAP】が合っている可能性が有ります。

当店ではアイパイロットユニットBTを使われる方には、自信を持ってヘディングセンサーをお勧めします。

しかしながら、前掲条件に当てはまる釣りしかしないのであれば、POWER DRIVEならば追加不要かもしれないです。標準装備モデルでお使いの方は、ヘディングセンサーをオフにしてみましょう!
 
しかしながら、ヘディングヘディングセンサー本体には、On/Offスイッチは付いておりません。

ヘディングセンサーから出ている12V配線のプラスとマイナスのうち、プラス配線にスイッチをご自身で設ける必要が有ります。
  

3.ヘディングセンサーOffによる曖昧なAAP


正確なライントレース(超正確なAAP)は不要の場合、ヘディングセンサーをOff(無効)にしてみましょう。



ヘディングセンサーがOffになる事で【超正確なトレースライン】から解放され、【曖昧なトレースライン】となります。これにより、最初のAAP設定ラインに固執せず、多少ズレてもそのまま曖昧なAAP】が安定して動作し続けます。

これで『オートパイロットが上手く使えない!?』という悩みが解消される事を祈ります。

ヘディングセンサーは非常に優れた追加機器です。前掲のスタイルの方であっても、今後の釣りの中で必ず役に立つ場面があるので、ボートから撤去するのではなく、是非、On/Off出来る様にして活用して下さい。


 


「オートパイロットが上手く使えない?!」は以上です。


大漁をお祈りしております。

 

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